テーマ:脳卒中に学ぶ Learn from Stroke

会長挨拶

第46回日本脳卒中の外科学会学術集会
会長 塩川 芳昭
(杏林大学医学部 脳神経外科)

会長:塩川芳昭

第46回日本脳卒中の外科学会学術集会を、2017年3月16日(木)~19日(日)の4日間にわたり大阪市(大阪国際会議場)で開催させていただきます。今回も例年通り第42回日本脳卒中学会学術集会(峰松一夫会長、国立循環器病研究センター病院長)と第33回スパズム・シンポジウム(森健太郎会長、防衛医科大学校脳神経外科教授)との合同開催で、Stroke 2017として運営されております。杏林大学が伝統ある本学会を担当いたしますのは第13回(昭和59年、竹内一夫杏林大学名誉学長)、第24回(平成7年、斎藤勇杏林大学名誉教授)についで三回目となります。申すまでもなくその当時とは社会情勢や医療事情のみならず脳卒中の外科学も大きな変貌を遂げております。重責ではありますが、教室員、同門にとりまして大変名譽なことであり、会員の先生方に寄与できる実りある学会にすべく準備を続けて参りました。

本学会のテーマは、STROKE 2017全体のテーマである「脳卒中に学ぶ」を受けまして「脳卒中に学ぶ~外科医の見識・技能の来し方と行く手」といたしました。我が国の脳卒中医療は、治療者の手の内に外科・血管内治療を持っている脳神経外科医が主導的役割を果たしてきた歴史的経緯があります。専門医制度の大改革がまさに行われている渦中にありますが、脳神経外科が基本診療科の一つとして存在しえた大きなよりどころは私たちの偉大な先人方が心血を注いで脳卒中診療を開拓された「来し方」にあります。時代を表わす言葉は挑戦から、成熟・継承などを経て、成果の検証や標準化といった表現に遭遇する頻度が増えてまいりましたが、このテーマそのものをタイトルに掲げまして、我が国の脳卒中の外科学を牽引されてこられたお一人である札幌医科大学名誉教授の端和夫先生に特別講演をお願いいたしました。本学会とスパズム・シンポジウムに多大なご貢献をされ、残念ながら昨年11月にご逝去された大阪医科大学名誉教授の太田富雄先生への追悼の意も込めて、若い世代へ向けた「来し方と行く手」のメッセージをいただけるものと思います。

学術集会の内容面では、脳卒中学会との合同シンポジウムに急性期血栓回収療法や新専門医制度導入など社会性の高い内容を企画いたしました。手術や血管内治療を行なう外科医こそ、最新の内科的治療を踏まえた現状と侵襲的手技の将来について、今後の方向性を的確に把握しておく必要があります。脳卒中の外科学会の企画としましては、最新の到達点を論じるのはもとより、医師・医療資源の偏在が顕著となった現代の我が国で、リアルワールドにおける未解決の問題が抽出されるような視点でプログラムを編成いたしました。特に7つのシンポジウムでは、エキスパートの先生方による討論がさらに熱いものになるよう「シンポジウムのねらい」を掲げさせていただきました。また、外科ならではのビデオセッションでも、日常の基本手技から挑戦的な高難度病変まで、主題に沿った学びの場となることを期待しております。

お蔭をもちまして脳卒中の外科学会には700題を越える演題のご応募をいただきました。脳卒中学会にも手術適応や治療選択、血管内治療に関する多くの演題があり、脳卒中診療の現場が多職種によるチーム医療を基本としているように、これからのSTROKE合同開催がさらにボーダレスとなるであろう方向性を反映しているのかもしれません。

学術集会の成功には会員の皆様のご支援が欠かせません。多くの先生がたのご参加をお待ち申し上げております。

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