【薬剤師が教える】プロペシアとほかの薬の飲み合わせ

プロペシアと他剤の飲み合わせについて

現在、プロペシアを服用されている方が、他剤との飲み合わせで良く悩まれる事例についお話しします。

悩みには大きく分けると2つあります。

ザガーロとの併用が可能なのかどうか。

ザガーロは、男性ホルモンを、髪の基となる毛母細胞の成長する期間(発毛期)を短縮し薄毛にする働きのあるDHT (5α-ジヒドロステロン)に変える酵素(5αリ
ダクターゼ)の1型、2型共に阻害す効果がある為、5αリダクターゼのみを阻害するプロペシアよりも効果が高いとされています。

 

ミノキシジルとの併用が可能なのかどうか?

この薬は、プロペシアとは、作用する部位が異なる薬で、血管を拡張し血流を改善することで、毛包への栄養供給を高め細胞分裂を活性化することで髪の成長や太さを改善する働きがあり、外用剤と内服薬が発売されています。

1. ザガーロとの飲み合わせについて

ザガーロは2015年に承認されたAGA治療薬で、有効成分デュタステリドを含有している内服薬です。ザガーロもプロペシア同様、AGAの原因となるDHTを生成する5αリダクターゼを阻害する効果があります。

ザガーロはプロペシアよりも効果が高いとされています。
ただし、この2つは類似した作用機序の薬ですので、併用することは勧められていません。また、ザガーロの方が価格も高い為、クリニックでドクターのアドバイスの基、どちらかを選ぶことが大切です。

2. ミノキシジルとの飲み合わせ

ミノキシジルは、プロペシアやザガーロと作用部位が異なり、血管を拡張して毛包細胞の活性化により髪の成長を促進する薬ですので、併用による副作用はありません。

但し、ミノキシジルに特有の副作用がある為、プロペシアの副作用と、ミノキシジルによる副作用の両方に注意を払う必要があります。

3. ミノキシジルの副作用

ミノキシジルは、血管拡張作用を持つ為、以下の様な副作用が見られます。

初期脱毛

ミノキシジルの使用初期段階で、一時的に抜け毛が増える場合があります。
これは、既に成長が止まっている毛髪が、発毛によって成長し始めた新しい毛髪によって押し出される為に、起こるものです。
通常、使用開始2週間から始まり、1カ月程度で収まる一時的な現象ですので、心配はありません。

多毛症

発毛効果が頭髪以外に発現する現象で、外用薬では眉毛やまつ毛などの顔の周辺部、内服薬では腕や足などにも見られます。
多毛症は、ミノキシジルの使用を止めると治まりますが、頭髪の発毛効果も低下してしまいますので、脱毛サロンや毛抜きなどを使って上手に薬と付き合っていきましょう。

 顔や足のむくみ

ミノキシジルによって血液循環が良くなる為、血中濃度の変化が起き、それを調節する為に、血管外の水分が増え、むくみが発生します。
対処法としては、入浴やマッサージによって溜まった老廃物を排泄したり、利尿効果のあるお茶やコーヒーなどを取ると軽減します。

 低血圧

ミノキシジルの血管拡張作用によって血圧が下がり、倦怠感、頭痛・肩こりなどの体調不良を起こす場合があります。
ミノキシジルの濃度や使用頻度を下げてみても改善されない場合は、医師にご相談することが大切です。

肝機能への影響

内服のミノキシジルを使用した場合に、肝機能2数値の異常が見られる場合があります。
他の薬との併用については、医師に相談をしてください。
また、飲酒時は5時間前後時間を空けて服用しましょう。
ミノキシジルの濃度や服用頻度を下げるなども有効な対処法です。

動悸

内服のミノキシジルでは心臓の鼓動が速まったり、突然拍動が大きくなったりする場合があります。
継続して使用することで、症状が治まる場合がほとんどですが、心配な場合は、外用のミノキシジルを選択するか服用濃度や頻度を下げるなどの対処が有効です。

 立ち眩み・めまい

ミノキシジルの血管拡張作用によって、脳の血圧が不安定になることで、起きる症状です。
しばらく横になって安静にしたり、使用するミノキシジルの濃度や頻度を下げ、改善しない場合は、医師に相談しましょう。

 

4. ミノキシジル外用、内服の違い

ミノキシジルは、外用薬と内服薬があり、どちらもプロペシアと併用することが可能です。

ただし、外用薬の場合は副作用が頭皮付近に限定的なのに対して、内服薬は副作用が全身に発現する為、プロペシアと併用する場合、より注意が必要です。

どちらの薬をプロペシアと併用して使用する場合でも、副作用が見られた場合には、まずは濃度や投与頻度を下げてみて、改善が見られない場合は、医師に相談して
みてください。

まとめ

・プロペシアと同じ作用機序のザガーロの併用はできません。

・プロペシアと作用機序の違う、ミノキシジルには外用薬と内服薬があり、どちらかを併用することが可能です。

・ミノキシジルの内服薬は、副作用が全身性な為、プロペシアと併用して副作用を感じた場合は、投与量、投与頻度を下げ、改善しない場合は医師の指示にしたがいましょう。

以上、プロペシアを使用されている方が他剤を併用する場合の注意点について説明しました。

ミノキシジルはプロペシアと併用することで、発毛効果が高まる薬ですが、用量や使用頻度に気を付けて使用しましょう。

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