プロペシアを長期に服用すると効かなくなるの?

こんな悩みのお持ちの方がいらっしゃいます。

プロペシアを販売しているMSDでは、3年間に渡る臨床成績を公開し、その期間で効果が低下することは無
いことを確認しています。

では、何故長期に服用をしている方の中にプロペシアの効果が低くなると感じている方がいらっしゃるので
しょうか?

今回は、長期服用時にプロペシアの効果が低くなるのかどうかについてご説明します。

1.そもそも薬の効果は低くなるの?

薬を長期に投与した場合効果が低くなることを薬剤耐性と呼んでいます。

薬剤耐性は、同じ薬を長期に使っていると、同じ効果を得るために服薬量を増やさなければいけない状態になることです。

薬剤耐性の理由は、

・薬物の代謝速度が速くなる為、効果が十分に得られなくなって来る。

・薬物が作用する点(受容体)数が減少し、十分な効果が得られなくなる。

こうした薬剤耐性は、睡眠薬や麻薬で良く知られていますし、薬ではありませんが、アルコールやニコチンでも似た現象が見られます。

2.プロペシアは慣れると効かなくなるの?

プロペシアには、薬剤耐性はありません。

では、プロペシアを長期に服用していても効果が低くなるのかというと、別の理由で効果が低くなる場合が
あります。

それは、長期にプロペシアを服用する間に加齢の影響で毛母細胞の活性が落ちて来るというのが、一番の原因です。

そもそもプロペシアは、男性ホルモンを毛母細胞に悪影響を及ぼすDHTに変える1型5αリダクターゼを阻害する薬剤ですので、加齢によって毛母細胞の活性が下がるということを抑制する働きはありません。

このように、プロペシアの効果が徐々に下がって来ると感じる理由は、薬剤耐性が原因ではなく、加齢により毛母細胞の成長力が低下することが主な理由です。

3.プロペシアジェネリックの効果は低くなるの?

プロペシアジェネリックは、プロペシアと同じ有効成分フィナステリドを同量含んでいます。

プロペシアジェネリックは、プロペシアと同等の効果と安全性が保障されています。

このことから、プロペシアに薬剤耐性が無ければ、プロペシアジェネリックにも薬剤耐性がないことがご理解いただけると思います。

但し、プロペシアと同じ作用を示しますので、プロペシアと同様に長期間服用し加齢が進むことで、毛母細胞の活性が落ち、効果が低くなったと感じるがあります。

4.プロペシアが効かなくなったと感じたら?

プロペシアの副作用を気にされて、服薬を2日に1回などに減らしている方がいらっしゃいますが、服薬量は、医師に指示された通りの用法・用量に従うことで、十分な効果が得られます。

また、効果を感じなくなったからといって、指示量を超えた服薬をすることも、副作用の観点から避けてください。

それでも、効果が減って来たと感じる方には以下の2つの事をお勧めします。

一つ目は、作用点の違うミノキシジルを併用してみてください。

ミノキシジルはプロペシアと作用部位が異なり、血管を拡張して毛包細胞の活性化により髪の成長を促進する薬ですので、併用による副作用はありません。

但し、ミノキシジルに特有の副作用がある為、プロペシアの副作用と、ミノキシジルによる副作用の両方に注意を払う必要があります。

ミノキシジル外用薬は薬局で購入することもできますが、AGA専門クリニックで処方を受けることもできます。

二つ目は、2015年に承認されたAGA治療薬ザガーロへの切り替えです。

ザガーロもプロペシア同様にAGAの原因となるDHTを生成する5αリダクターゼを阻害する薬ですが、プロペシアが1型5αリダクターゼのみを阻害するのに対してザガーロは、1型、2型の両方の5αリダクターゼを阻害する為、プロペシアよりも効果が高いとされています。

ただし、この2つは類似した作用機序の薬ですので、併用することは勧められていません。

また、ザガーロの方が価格も高い為、AGA専門クリニックで医師のアドバイスの基、切り替えについて判断することをおすすめします。

5.まとめ

・プロペシアには長期に服用した場合に、効果が減弱する薬剤耐性はありませんが、加齢による毛母細胞の活性低下により、効果が減じたと感じている方がいらっしゃいます。

・プロペシアジェネリックにも薬剤耐性はありませんが、加齢による効果感の低下は見られます。

・プロペシアの効果が下がって来たと感じた場合、作用点の違うミノキシジル外用薬の併用や、より作用の強いザガーロへの切り替えについて、医師に相談してみましょう。

以上、プロペシアを長期に使用されて効果が下がって来たと感じる理由は、薬剤耐性ではありませんが、加齢などの影響によりそのように感じる場合があることやその場合の対処方法についてお話ししました。

自己診断で服用を辞めてしまうのではなく、医師と定期的にご相談をしながら、併用薬やより効果の高い薬への切り替えなど、ご自身に合った治療法を選ばれることをおすすめします。

 

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